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アトピー性皮膚炎でいつも問題になるのがステロイドである。昨今NHKテレビでさえ、アトピーをコントロールするにはステロイドやプロトピックなどの外用薬と保湿が最適であるとする放送により、アトピーに苦しむ人達から相当な物議を醸している。
たしかに漢方専門薬局を経営していて、いつも目にするのはステロイド外用剤による明らかな被害を受けた人達ばかりが相談に来られている。
だから当然、当方の立場から見ても、ステロイドは悪魔の医薬品のように一時は思った時期もあったが、ちょっと冷静に考えてみると、そうとも言えないのではないだろうか?
つまり、アトピーの皮膚科学会の標準治療でも奨励され、昨今NHKテレビでも自信満々でステロイド外用剤の徹底した使用を奨励するというのは、一部の人は間違いなくその方法で安定した寛解状態に導くことに成功しているケースが存在するからに違いないのである。
ところが、同じ方法をとっても、ステロイド被害を受けて、西洋医学の皮膚科治療に辟易する状況に追いやられる人達も多いのは周知の通り。
要するにステロイド中心の治療で合う人、合わないひとがいて、合わない人の中にも、一時は劇的な効果を発揮しながら、後々地獄の苦しみに会わざるを得ない人達と、最初からステロイドはまったく、あるいはほとんど効果を示さず、激しいリバウンドなど副作用ばかりが顕著に発生して、生命の危やぶまれるほどの悲惨な状況に追いやられる人など、大きく分けて3通りのタイプがあるように思われる。
そのうち、漢方相談を受けるのはステロイドが合わない人達の2通りのケースに限られるわけだが、次回は最初からまったくステロイドが合わずに悲惨な状態に陥った実際例を報告したいと考えている。

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