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昨今、女性たちのアトピー性皮膚炎に桂枝茯苓丸も加えると成績がよい人が増えつつあるので、男性にも実験的に二人使っている。
昨日来られた関東の男性と、しばらく前に来られた近畿地方の男性の二人である。
いずれも、上熱下寒の傾向があり、舌の紫紅色が取れ切れてないから。
これまでアトピーの男性にはシナモン(桂皮)の配合されない大黄牡丹皮湯や腸癰湯を利用することが多かったのだが・・・但し、アトピーの複雑性にもとづいて、主軸の他方剤との併用である。
ところで、男性でも屋根から転落して以来二十五年、腰痛とともに腰が曲がってあらゆる治療で治らなかったのが、桂枝茯苓丸合芍薬甘草湯で一年もしないうちに治った例や、足に電気が走って運転不能になった男性に桂枝茯苓丸+田七人参で短期間に回復した例など・・・
もともと男性にも使用する機会の多い方剤である。
ともあれ、アトピー性皮膚炎は個人差がとても大きいし、四季折々に変化を生じやすい皮膚病であるから、みずからが主治医になるつもりで頑張る人達は、新たな実験を喜んで引き受け、完全寛解を目指して努力される。
結果報告が待ち遠しいが、当然、絶対に効くとは限らない。体質によっては桂皮は鬼門となる人も多いからである。
桂皮ばかりでなく川芎(センキュウ)も要注意の生薬ではあるが・・・
先日、アトピーがかなり緩解している男性が、裏日本の寒さがこたえたのか肩凝りがひどく、いつもなら葛根湯製剤で直ぐに治っていたのが今度ばかりは効かなくなったという。
そこで生薬製剤二号方(川芎含有製剤)を試してもらったところ、肩凝りのみならず同時にアトピーにもとても効果的で調子がよいとの報告があった。
調子に乗って温め過ぎてアトピーに逆効果とならないようにっ!と注意を与えると、「大丈夫、その時は適当な清熱剤を併用してバランスを取るから」と、ヒゲジジイの長期間の指導の成果が稔って、優等生の返事が返って来た(笑。
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